山科聖天(双林院)

歴史と沿革

山科聖天(双林院)は護法山出雲寺、毘沙門堂門跡山内の一院(塔頭)で護法山双林院という。 寛文五年(1665)後陽成天皇の勅により徳川家(四代家綱)から安祥寺の寺領の一部を与えられ、 天海大僧正、公海大僧正に至って本坊と共に現地に再興された。  当初、本尊は阿弥陀如であったがのち明治元年に聖天堂を建立し、 毘沙門堂公遵法親王のご念持仏であった聖天像「大聖歓喜天」を賜り本尊とし、そのほか武田信玄や 源勝政など多くの信徒や寺院から奉納された聖天像を約80体合祀し、 その数は他に類がないほどである。 願いのかなう霊験あらたかな「山科の聖天さん」として広く信仰されている。 花の見ごろは4月の桜、5月の新緑と11月の紅葉はみごとである。

阿弥陀如来像

湖東三山の西明寺より迎えられた阿弥陀如来(藤原時代作「光坊の弥陀」と称す)を安置する

大聖歓喜天

明治元年に聖天堂を建立し、門主の公遵法親王ご念持仏「大聖歓喜天」を賜り本尊とした。 正面には不動堂があり、堂内で大護摩が焚ける、特別な構造をした建築物である。

不動明王像

比叡山の千日回峰行者であった第二十四代住職が明治十六年に比叡山無動寺より勧請された不動明王を安置する。

住所〒607-8003 京都市山科区安朱稲荷山町18-1
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